国際通貨基金（IMF）が7月15日に発表した初のプログラムレビュー報告書によると、エルサルバドル政府は2025年2月以降、新たなBitcoinの購入を行っていないとのことです。この情報は、同国の中央銀行総裁であるダグラス・パブロ・ロドリゲス・フエンテス氏と、財務大臣であるジェルソン・ロヘリオ・ポサダ・モリーナ氏が署名し、IMFに提出した公式書簡で明らかにされました。書簡には、エルサルバドルの公共部門のBitcoin保有高は「変化していない」と記載されています。添付文書には、監査および監視目的で、同国のホットウォレットおよびコールドウォレットのアドレスがIMFに引き渡されたことが記されています。この声明は、2022年11月以降、毎日1 BTCを購入していると主張していたナイブ・ブケレ大統領とエルサルバドルのBitcoin Officeによるこれまでの声明と明らかに矛盾しています。ブケレ政権は、同国のBTC準備金が約6242 BTCに達し、約7億3700万ドル相当であると主張しています。ブロックチェーン分析会社のArkhamも、BinanceとBitfinexというラベルの付いたウォレットから毎日1 BTCが送金されていることを確認するオンチェーンデータを提供しました。しかし、IMFの報告書は、これらの送金は新たな購入ではなく、政府のウォレットに既存のBitcoin保有高を統合したものであることを示唆しています。報告書の脚注には、「戦略的Bitcoin準備基金の増加は、異なる政府ウォレットで保有されているBitcoinの統合によるものである」と記載されています。ブケレ大統領は、IMFとの間で14億ドルの融資契約に達したにもかかわらず、Bitcoinの購入を継続すると繰り返し述べています。ソーシャルメディアプラットフォームXへの投稿で、彼は「世界が私たちを排斥し、多くの人が私たちを見捨てたとしても、これらの購入は止まらなかった。今後も止まることはないだろう」と述べています。Bitcoin Officeのディレクターであるステイシー・ハーバート氏は、3月のXへの投稿で、エルサルバドルはIMFとの合意にもかかわらずBitcoinの購入を続けていると主張しました。ハーバート氏は、「一部の『Bitcoin』支持者は、Bitcoinブロックチェーンに記録されたエルサルバドルの購入よりも、IMFの言葉を信頼している」と述べています。*これは投資アドバイスではありません。[国際通貨基金（IMF）]